ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
それは、アタシからしてみれば、ただの嫉妬でしかなくて。
とても愛しい。
「ねぇ、ユッキー。それってもしかして嫉妬?」
「あーそうだよ!!わりぃかよ!?」
「いやいや、悪くないよ。」
「自分の女があんなことされて、普通にしてろって方がムリだな!!」
実際は…
ただ、肩を組まれたり、酒を飲まされたりしただけ。
目立ったお触りもなかったし。
要は、酔っ払いに絡まれた程度の話で。
それでも、そのユッキーの嫉妬はアタシにとっては宝物のように大切に感じたよ。
酔っ払ったみんなを放置して、アタシたちは抜け出してタクシーに乗った。
うちら2人だけしかしらない付き合い。
2人だけの秘密の恋。
今は、それでいいと思う。
本当は、みんなに知ってもらいたいけれど…。