ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
だから何だと言うのか…。
アタシは何も言わずにアサミの言葉を待った。
「アタシが店長好きなの知ってて飲みに行ったりとか、普通にしなくない?」
「は?」
「だから!!当て付けかっつーのっ!!」
アサミが声を荒げた。
アタシはそこまで優しくない。
好きな男の嫉妬は心地よく感じても、友達の嫉妬を心地よく感じることはできないよ。
「っつーか、それ嫉妬じゃん。」
「違うよ!!無神経だって言いたいだけだし!!」
「アタシは別に、店長に恋愛感情なんか全くないし、誘われるから飲みに行くだけだしね。
アサミにそんなこと言われる筋合いはないけど?」
「普通、友達を思うなら、アタシのこと誘ったりとかすんじゃん。
アタシがいたらマズイことあるから呼ばないんでしょ?」