ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
自分のことしか考えてないアサミにイラつく。
アタシはお金をいくらか置いて、居酒屋を出た。
「さむっ…」
外はもう寒い。
冬だ…。
ユッキーは今ごろ、何をしてるんだろう。
キャストを送っている最中かな?
無性に会いたくなったアタシは、ユッキーにメールを送った。
【会いたい】
絵文字なんか使う気分じゃなかった。
家に着いてしばらくすると、ユッキーからの着信。
「もしもし、美優?」
「うん。」
「何かあった?」
「別に何もないけど…ただユッキーに会いたくなっただけ。」
「何だよ、何か恥ずかしいじゃんか。ってか、開けて?」
「え?」
「今、もう美優んちの前にいる。開けて?」