ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
扉を開けると、ユッキーの姿があった。
寒さのせいで、鼻が赤く染まっている。
アタシは何も言わずに、ユッキーに抱きついていた。
「どうしたのよ。」
「今日ね、アサミに変なこと言われた。
店長との仲を疑ってるんだと思うけど。」
「ふぅーん。あの子、ただ嫉妬してるだけろ?
結構変わった子だもんな。」
「うん。悪い子じゃないんだけど男が絡むと変わるの。」
「俺は、美優の味方だから。何があっても、美優を信じて、味方でいるよ。」
ユッキーは優しい。
優しすぎるくらいに。
この日は、ユッキーの腕の中で、ぐっすりと眠ることができた。
ずっと一緒にいたい。
むしろ…一緒に住んでしまいたいと思った。