ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「ユッキー、一緒には住めないの?」
次の日、仕事に行く準備をするユッキーに聞いてみた。
「住みたいとは思うよ。でも稼ぎも少ないし、寮を出るなんて言ったらみんな変に思うよ。」
「そっかぁ…」
「店も近いし…見られたら罰金だし…
少し離れた場所ってわけにもいかないじゃん。
引っ越すのには費用かかるし。」
「アタシ出すよ!!」
「ヤダ!!俺、何かホストみたいじゃん。そんなんヤダよ。」
ユッキーの、そういうところがアタシは好き。
アタシをいつも大切にしてくれるから。
ユッキーは、車のローンがあるために、余裕がある生活は送っていない。
ただ、普通に、生活をしている。
30セルシオ
昔から乗りたかった車を、夜の仕事を始めてから手に入れたらしい。