ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
ミーティングルームに、3人。
アタシは怒りを抑えながら、アサミの向かい側に座る。
「あのさ、アサミちゃん。もう、何で呼ばれたか分かってると思うけど…」
「だって怪しいじゃん!!見ててイラつくんだもん!!」
すでにアサミは泣いていた。
こいつが泣く意味が、全く分からない。
「俺と美優ちゃんの間に、アサミちゃんが思っているようなことは一切ない。」
「本当に…?」
「ああ、本当だよ。」
「なーんだ!!てっきり仲良しだから、勘ぐっちゃったじゃん。
ごめんね、美優。アタシ嫉妬しまくってたんだ。」
「知ってた。相当ウザかった!!」
「もう、言わない!!客に言っちゃって本当にごめんね!!連絡して、嘘だったって、ちゃんと言うから!!」
「その必要はないよ。」
店長の、冷めた声…。