ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
アサミは、ひたすら泣いている。
「俺、彼女いるしさ、本当にそういう訳の分からないことやめてくんないかな?」
「彼女…いないって言ってたじゃん!!」
「それは、入店当初の話だろ?どんだけ昔の話をしてんだよ。」
それからしばらくは、店長とアサミの言い合いで。
「もう、いいじゃん。きりがないよ。」
終わりを告げたのは、アタシだった。
「まぁ、そうだな。美優ちゃんは良いのか?言いたいこと言わなくて。」
「別に。くだらなすぎて、むしろ早く帰りたいくらいだよ。」
「あははは!!だよな、ユッキーに送りやらせっから。ごめんな、遅くまで。」
アタシはアサミよりも先にその場を去った。
くだらない。
アタシがいなくても、別に良かったじゃん。
でも、ユッキーと2人で話せるし…よしとするか。