ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
家に帰ってから、1人で携帯とにらめっこ。
そこには、あること・ないことが沢山書き込まれている。
“ないこと”
だけなら、まだ良いのだ。
店長との時みたいに、堂々としていられる。
でも“あること”までもが書き込まれているから怖かった。
日曜日には、アタシのマンションで会っていること。
どうしてそれを知っている人間がいるのか。
そこから火が着き、アタシは尻軽女だとか、誰とでも寝る女だとか…
男を寝取るとか、枕だとか…
一瞬、愛ちゃんの顔が浮かんでしまった。
あの時、分かってくれたんじゃなかったのかと、少し苛立ちさえ感じた。
すぐにユッキーに連絡をした。
「あぁ、本当だ。ってか、何でだろうな。
誰かに見られてたとかかな?」
ユッキーは至って冷静で。
「なんか言われたら、知りませんって言っとけばいいよ?」