ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「それにしてもさぁ、美優?」
「ん?」
「あの店のナンバー1って、誰なんだろうね。」
「興味ないよ。」
「そっか。アタシも、気になっただけだから。」
確かに。
あの店には、ずば抜けたオーラを放つ人はいない。
むしろ、みんな本当に若い。
でも、アタシには関係のない話。
ナンバー1になりたいだなんて、少しも思わない。
ただ、お金が稼げれば、それでいい。
「オッケー!!お待たせ。」
「うん。」
「さてっ!!行こう。」
電車に揺られ、目的地に向かう。
「「おはようございます」」
とりあえず、挨拶をして店の中に入ったが、誰もいない。