ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
アタシはすぐにアサミに電話をした。
「はいはーい!!ごめん、今指名入っちゃってて忙しいんだよねー。」
いつになく明るい声に、アタシはさらに頭にきた。
「あんたさ、いい加減にしてくんない?
何?次は何が目的なわけ?」
「えーだって、本当のこと言っただけだし!!
こないだ美優に謝ろうと思ってマンション行ったら、ユッキー入ってくしさ。」
「はぁ?だからって何で幹部がいちいち出てくんの?意味分かんないし。」
「あん時は、美優だけ良いトコ取りみたいな感じで…頭にきちゃってさぁ!!
ごめんねー!!」
「ふざけないでよ。」
「大丈夫!!アタシも風間さんと付き合うことになると思うからさ!
誰にも言わないし、ねっ!!」
ふざけるなと、心底思った。
こんな奴の気分に、いちいち付き合ってらんないんだよ。