明治の双狼-英雄激闘譚-
さしもの藤田とて、この四郎の切れ味鋭い投げには対応できなかった。
為す術もなく体が宙を舞い、直後地面に叩きつけられる!
「…!」
手応えがあった。
試合ならば確実に一本を取れる投げ。
四郎の顔に笑みが浮かぶ。
しかし。
「そんなに嬉しいか?小僧」
倒れたままの藤田が、ニィ…と嗤う。
その表情に。
「っ!!」
思わず戦慄し、四郎は距離を置いた。
…ゆっくりと立ち上がる藤田。
見事に投げは決めたものの、さしたる傷は負っていなかった。
「所詮は武道家…武人ではないか」
藤田はまたも構える。
平刺突の構え。
「どんなに綺麗に投げようと…殺す気で投げねば新撰組は死なんぞ…」
為す術もなく体が宙を舞い、直後地面に叩きつけられる!
「…!」
手応えがあった。
試合ならば確実に一本を取れる投げ。
四郎の顔に笑みが浮かぶ。
しかし。
「そんなに嬉しいか?小僧」
倒れたままの藤田が、ニィ…と嗤う。
その表情に。
「っ!!」
思わず戦慄し、四郎は距離を置いた。
…ゆっくりと立ち上がる藤田。
見事に投げは決めたものの、さしたる傷は負っていなかった。
「所詮は武道家…武人ではないか」
藤田はまたも構える。
平刺突の構え。
「どんなに綺麗に投げようと…殺す気で投げねば新撰組は死なんぞ…」