工場裏の宇宙ネコ
教授は私の顔を見て

「これって弾けないの?」

と言った。

「あ、弾けますよ?」

私はコバルトを奏でて見せた。

「一体どうやって弾いたのか見ていてもわからないわね~
 この楽器は弾ける様に出来ていないのに」

「スッター教授、
 この楽器はこの星の楽器と比べてどう思うかね?」

「まぁ何か意味深そうな言葉ね
 結果として楽器だったみたいだけど
 この世界で一般に言う楽器ではないわね
 隠されたロッマ~ンがありそうな予感がするわぁ~」

私はスッター教授がうっとりして言ったのを見て少し寒気がした。

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