工場裏の宇宙ネコ
「と、言うことらしい
 素人のわしでも楽器としての完成度が高いのは音で分かるけどね
 常識的には楽器の作りではないって訳らしいよ
 なんとも面白い話が科学者魂をもくすぐりおるな」

『コバルトはいい音なの
 わたしはきっと楽器なんだと思うの』

「あれからもう10年か・・

 念のためもう1度調査をする必要があるかもしれんな
 その為には君たちにはぜひ協力してもらいたいのだが・・
 ココロも宇宙には行きたいんでしょ?」

『おさかなに乗れるの?』

ココロは耳をピクっと立てた。

「あのお魚はココロに合わせて作ったからね
 ココロがいないと動かないんだよ」

『わたし乗りたいな~
 でね
 もう1つのまるを探すの
 ねっ!』

ココロは私に同意を求めて微笑んだ。

「うん、もちろんさ
 あの星を探そう!」

「よしわかった!
 ネルビーくん、我々の残りの仕事をやっつけてしまおうかね
 早速例のスポンサーにも連絡してくれ」

「はい、がんばりましょう!」

二人はうれしそうだ。
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