工場裏の宇宙ネコ
私は研究室を見渡した、そこら中に本を置いてしまう為に役に立っていない本棚、色々な工具、そして床にはガラク・・発明品らしいものが転がっていた。
やっぱりこの人もあの博士と同じ種類の人なんだな。

「すみません、
 置き場がないのでそこら中散らかっちゃって
 とりあえずこの奥の部屋に来てもらえますか?」

奥に頑丈そうな戸があった、ネルビー助手は鍵を開け案内した。

奥の部屋の中央に台があり、その上に<希望の魚>の操縦室で見かけた機械がいくつも置いてあった。
それらの機械からパイプがのび、透明の瓶につながっており、その中には光る石が入っていた。

「これ、光る石ですね?」

「えぇ、試作ではこの石を使ってたんですよ
 この世界ではこの石以外に大きなエネルギーは得られませんからね
 でも、もうこれはいらなくなりそうかも」
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