工場裏の宇宙ネコ
次に、ネルビーはもう1つ別の実験をするらしい。

「これを手に付けて」

「あ、うん」

ボクが渡されたのは、鳥のはねの部分だけの様な妙な物だった。

「この鳥の羽みたいなのはなに?」

ボクは鳥のように羽ばたいて見せた。

「それはね
 あの<希望の魚>のヒレみたいなもので、
 それを使って空気を感じる実験をするんだよ」

「えっと…空気を感じますかぁ~?」

ボクはワサワサと羽ばたいてネルビーに向かって扇いだ。

「ぶっ、まだ扇がなくてぃぃっす……」

ボクのわざとらしいボケにネルビーは爆笑していた。
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