工場裏の宇宙ネコ
そこにいきなり博士が勢いよくドアを開けて入って来た。
博士は両手で何か箱のような物を持っており、それを机の上に置くと走って出ていった。
ボクはその一部始終を無言で見ていた、背中におぶさったままのネルビーも、天井に張り付いたままのココロもその様子を黙って見ていた。

「博士は何を持ってきたんだろ?」

「あー、これはもしかすると…」

そう言ってネルビーはやっとボクの背中から降りてくれた。
博士が置いていった箱は横に大きな穴が空いていて、その反対側には少し小さな穴が空いていた。

【ぜぇぜぇ…ふぅ~
 あ~あ~、本日は晴天なり~!】

『!?』

「あッ!」

箱から声がした!
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