工場裏の宇宙ネコ
【ココロはかわいいなぁ
 みんなまだそこにいるよね?】

「博士…唐突すぎてココロちゃんが驚いてますよ」

【その声はネルビーくんか、今さっきこれが完成してね
 即席にしてはまぁまぁだと思わないかね?ちょっと地味だけど】

『博士なの?
 早く箱の中から出てくるの!』

ココロはさっき博士が箱を置いて部屋から出ていったのを見てたはずなのに。

「ココロちゃん
 これは博士が作った機械だよ
 博士は多分向こうの研究室から声を送ってるんだと思う」

【その通り!
 研究室から喋って声だけそっちに届けているんだよ
 でね~
 そっちの声はこっちに届いてるんだな~】

『なんだか騙された気分なの』

ココロは納得出来ない様に、腰に手を当ててぷーっとふくれていた。
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