工場裏の宇宙ネコ
「あぁ・・まぁそう言えばそうかな?」

ボクは博士とネルビーをチラッと見て、助けを求める視線を送った・・
が、見事に目を逸らされてしまった。

「しかも!!!」

彼女はその白い箱をパカッと開けて見せた、その中には何本かのペンが入っていた。

「これってありえなくない?
 フタに付いてるカガミの周りだけ何で赤いの?
 他の部分は白いのに!」

大分長くなってきたな・・何とかして話を変えよう。

「あの、博士に頼まれて来てくれたんだったよね?」

「この世界のデザインって絶対狂ってる・・え?
 あ、そうだったっけ」

「ゴホン、えっとね~
 彼女の名前はグレサト、
 油断するとオリジナルの情熱をぶつけて来るちょっと変わった娘だ」

今のがその「オリジナルの情熱」だったのか?

やっとここで、ネルビーが説明をしてくれた。

「ふぅ~ん、面白いような面白くない様な話ね
 何かの予感を匂わす感じがしていいけど
 最後の<仲良くなった>ってオチがチョットねぇ
 やっぱどっかに戦いとかないと…」

・・・別にオチも戦いもないんだけどな

「グレサトは最近小説に凝っててね・・
 とりあえずその型にはめて話すんだけど、それは気にしないでいいよ」

ネルビーは取り扱い説明書の様に説明してくれた。
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