工場裏の宇宙ネコ
「作者が仕込んだ仕掛けはおそらく…
 キーキャラの能力を、その場にいた引き立て役を使って表現したかったんじゃない?
 もう1つ、キーキャラが万能になってしまうのを、エキストラが持ってきた箱とのやり取りでうち消したかった・・と
 キーキャラと箱の条件には法則がありそう
 安易な展開には変わらないけど」

作者って・・、ボクやネルビーは引き立て役か、博士なんてエキストラにされてるし。

「グレサトくんの説明は、ちょっとわかりにくかったけどね、
 つまり、そこには確かに何かの影響が働いたって事でいいのかな?」

「そだね
 ついでだから言うけど博士のその格好は意味不明」

それだけ言うとグレサトはまたお茶をすすった、帰る気は全くなさそうだ。

「ネルビーの実験って、あとどの位必要なのかな?」

「うーん、そうだね
 どれだけやっても十分って事はないけど
 装置の改良やキミの操縦訓練も兼ねてそうだなぁ・・
 出来れば後1週間位やってもらいたいな」

「あぁそうだ、
 キミ達さ、この大学に部屋を用意してやろう
 今までの宿泊代や必要経費も全部請求していいよ?
 ちゃんとしたスポンサーが付いたからね~ふふん」

博士は人差し指で、空中のボタンを押すような仕草をしながら言った。
スポンサーを得て、本格的に好き勝手出来るのが余程嬉しい様だ。
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