工場裏の宇宙ネコ
「でね!
 キミ達見てると、何かインスパイアしそうな気がするから暫く取材させてくれる?」

『むむぅ?インスパ・・ってなんなの?』

ココロは単語に反応してか耳をクリンと回した。

「よしその耳はオッケーね、決まりッ!」

「あの…えぇ!?
 インスパイアってつまりネタ探し?」

「そうとも言うねッ!ヨロリンコ♪」

誰もオーケーなんか出していないのに、一瞬にして決まってしまった。
彼女のネタ探しなんかより、いつオリジナルの情熱をぶつけられるかが心配だった。

「まぁ・・なんだ・・そのね、
 すまんがね頼むよ」

『アハハハハハ!!』

目をバッテンにする博士を見てココロは爆笑した。

ここに来て不必要な問題が・・。

グレサトと博士は何か取引きでもしてるんじゃないのか?
ボクはそう感じてならなかった。
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