工場裏の宇宙ネコ
今のネルビーはイマイチ冴えがなかった、色々と疲れているのだから無理はないのだけれど
そこで、ボクはふと発想が浮かんでいので提案してみた

「もしかしたらと思うんだけど
 引力に…方法って聞けないかな?」

もしココロが生き物だけでなく、引力の気持ちも分かるとすれば‥
ココロは空気すら友達になれるんだから、出来るんじゃないかと思った

『ふむふむ?
 わかった!
 聞いてみるの』

ココロは床の引力に話しかけた

『教えて欲しいの
 引力ってどうやって作るの?』

その様子に皆が注目した

『‥‥ん~
 引力は何も言わないの』

やっぱり生き物じゃないと無理か

「あぁそっか、
 箱との法則の話はこれだね」

グレサトはグーを手のひらに振り下ろして言った

「あ、そういえば
 法則がありそうとかって言ってたよね」

「そう
 ココロちゃんの箱への認識力が低かった事の法則ね
 ココロちゃんは多分、生き物相手以外の場合
 対象となる相手への理解力が著しく低下するんだと思うよ」

「ほぉほぉ
 もう少し詳しく聞こうじゃないか」

博士は興味を持ったのか、身を乗り出して言った
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