工場裏の宇宙ネコ
「僕なら博士に触って勉強する時間を減らそうとしますね」

「ネルビー、
 それは傍から見たらどうかと‥」

「ネルビーくんはもったいない事を言うな
 知識は覚えるまでの課程も楽しむもんだよ?」

「あっ、博士に触るって言ったよね
 それ!やってみようよ」

『む~?
 博士に触るの?いいの?』

ココロはボクに気を使ってくれた

「うん、博士はまだ別の星にいたココロを見たことがあるからね
 もしかしたらだけど、記憶を取り戻せるきっかけが見つかるかもしれないよ」

『わかったの』

ココロは博士の手をとって目を閉じた

「博士、すみませんが
 なるべく昔の事を思い浮かべてみて下さい」

「うん
 頑張ってみるよ」

そして博士も目を閉じた瞬間

『モコナ・エリリトってこの人誰なの?
 白い帽子が似合うの、この帽子いいなぁ~
 ふむふむ…なるほどなの~』

「ぶはっ‥!?
 ンナナナナナナッ!?」

博士は顔を真っ赤にして手をバタバタと振って慌てた
恐らくそういう人なんだろうけど、ココロには何が見えているんだろう
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