工場裏の宇宙ネコ
「博士‥」

「わ、わかっとるッ!
 ちゃんと思い出すわい!」

そう言って博士はもう1度目を閉じた

──暫くして

『あ、蛍なの
 蛍がすごくいっぱいなの…きれい』

「あの星とこの星との接点
 つまり、あの工場の思い出だよ
 10年も前の記憶だがね
 きれいだったからよく覚えてるよ」

『この大きな光‥これは…』

「うん?
 光がどうかしたのかね?」

『あ‥あぁ‥ぁ』

ボクはココロの様子がおかしい事に気がついた

「ココロ?
 どうかしたの?」

唐突にココロはその場に崩れ落ちた

「えっ?
 ココロ?どうしたんだ?」

「ココロちゃん!」

「‥ッ‥!」

日が落ちはじめ、薄暗くなった博士の研究室にボク達の声が響いた。
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