工場裏の宇宙ネコ
21.蛍
気を取り戻したココロを、ずっとボクは抱きしめて泣いていた。
「ココロ…大丈夫?
ごめんね、ボクがあんな事言わなければ」
まだ目が少し虚ろな状態のココロの頭をそっとなでた時、一瞬蛍の様なものが光って飛んだような気がした。
辺りを見渡してみたけど、蛍みたいなものは見つからなかった。
「今…
ココロから蛍みたいなものが飛びませんでした?」
「ん?
いや、ずっと見てたけど気が付かなかったな」
「僕も見なかったな~
蛍ってグレサトの服についてる奴?」
「あの蛍が来たらすぐわかるよ…
だってほらッ!」
グレサトの服には、今日の実験でついたたくさんの青白い光がまだ光っていた。
──気のせいだったか
「ココロは一体何を見たんだろうなぁ…
あの工場の記憶の何かに触れた様だったが」
その口調から、博士も少し責任を感じているのが伺えた。
「ココロ…大丈夫?
ごめんね、ボクがあんな事言わなければ」
まだ目が少し虚ろな状態のココロの頭をそっとなでた時、一瞬蛍の様なものが光って飛んだような気がした。
辺りを見渡してみたけど、蛍みたいなものは見つからなかった。
「今…
ココロから蛍みたいなものが飛びませんでした?」
「ん?
いや、ずっと見てたけど気が付かなかったな」
「僕も見なかったな~
蛍ってグレサトの服についてる奴?」
「あの蛍が来たらすぐわかるよ…
だってほらッ!」
グレサトの服には、今日の実験でついたたくさんの青白い光がまだ光っていた。
──気のせいだったか
「ココロは一体何を見たんだろうなぁ…
あの工場の記憶の何かに触れた様だったが」
その口調から、博士も少し責任を感じているのが伺えた。