工場裏の宇宙ネコ
22.空飛ぶさかな
次の日、ボク達が大学にある博士の研究室に到着すると、博士は工場長を呼んでるから夕方ここに来るだろうと言っていた。
その工場長には、ココロも会っているはずだ。
当時のココロを知る者の話はぜひ聞いておきたい。
今日は宇宙船<希望の魚>の試運転をするらしい、昨日の続きはその後に軽くすると言う事で、今日の日程は決定された。
試運転の操縦はボクがする訳だけど、初めてなのでうまく出来るかが少し心配だった。
<希望の魚>のある工場へは結構な距離がある為、汽車でもないととても行く事は出来ない。
なので、今回もネルビーが汽車を用意してくれている。
今日の汽車は、この間の不格好な汽車とは違って、真っ赤に塗られた格好いい形をした汽車だった。
「あれ?
この間のと違う汽車だね」
『赤いね』
「これはね
今度博士が発売する新型の汽車の試作品だよ
まだ全部は完成してないけど宣伝の為にね」
「燃料を自動で供給する機械がまだなんだよ
火を点けてすぐに動く様にも改良しなくちゃいけない
まぁ今は宇宙船が先だから、実はちょっとお休みしてるんだけどね」
そっか、発明するにも色々とお金がかかるから、やっぱりこういう事もしないといけないんだな。
そう思うと、何となく博士とネルビーが健気に思えた。
赤い汽車は元気に汽笛を鳴らすと、ボク達を乗せて軽快に出発した。
「あ、今日はグレサトは来てないんだ」
ボクは旅館ねじのおかみさんに、グレサトの分の晩ご飯を頼んであるので困ったなと思った。
「あ…、いや
実はもう先に行ってるんだ」
「グレサトくんは、あの宇宙船のデザイン担当だからね
仕上げを指示してるんだよ」
「仕上げを?」
「うん
まぁ…見ればわかるよきっと」
『仕上げってなんだろう?
楽しみなの』
ボク達は宇宙船のある工場に到着した。
その工場長には、ココロも会っているはずだ。
当時のココロを知る者の話はぜひ聞いておきたい。
今日は宇宙船<希望の魚>の試運転をするらしい、昨日の続きはその後に軽くすると言う事で、今日の日程は決定された。
試運転の操縦はボクがする訳だけど、初めてなのでうまく出来るかが少し心配だった。
<希望の魚>のある工場へは結構な距離がある為、汽車でもないととても行く事は出来ない。
なので、今回もネルビーが汽車を用意してくれている。
今日の汽車は、この間の不格好な汽車とは違って、真っ赤に塗られた格好いい形をした汽車だった。
「あれ?
この間のと違う汽車だね」
『赤いね』
「これはね
今度博士が発売する新型の汽車の試作品だよ
まだ全部は完成してないけど宣伝の為にね」
「燃料を自動で供給する機械がまだなんだよ
火を点けてすぐに動く様にも改良しなくちゃいけない
まぁ今は宇宙船が先だから、実はちょっとお休みしてるんだけどね」
そっか、発明するにも色々とお金がかかるから、やっぱりこういう事もしないといけないんだな。
そう思うと、何となく博士とネルビーが健気に思えた。
赤い汽車は元気に汽笛を鳴らすと、ボク達を乗せて軽快に出発した。
「あ、今日はグレサトは来てないんだ」
ボクは旅館ねじのおかみさんに、グレサトの分の晩ご飯を頼んであるので困ったなと思った。
「あ…、いや
実はもう先に行ってるんだ」
「グレサトくんは、あの宇宙船のデザイン担当だからね
仕上げを指示してるんだよ」
「仕上げを?」
「うん
まぁ…見ればわかるよきっと」
『仕上げってなんだろう?
楽しみなの』
ボク達は宇宙船のある工場に到着した。