工場裏の宇宙ネコ
「じゃぁね
 今すぐ実験してみようと思うんだ
 とりあえず、ネルビーくんの実験室に移動しようかね」

ボク達は言われるままに、ネルビーの実験室に移動した。
そこには、いつもの機材が置いてある、博士の実験はこの機材で出来るものらしい。

「ネルビーくん、
 あの仮説を実証する為には
 どう繋げばいいと思う?

 キミの思う通りにやってみてくれないかい?」

「えっ?
 うーん‥そうですね」

ネルビーは、考えつつも機材の接続を変え始めた。

「いや、ここは違うな
 えー…っと」

博士は試行錯誤しているネルビーの様子を、ニコニコしながら見守っている。

「博士?
 こんな感じでどうでしょう?」

「うん
 それじゃ実験をはじめようか」

台の上に置いてあった、あの羽をネルビーは手にとってボクに渡した。

「ちょっと手伝って
 これを付けて
 羽でここらをかざしててくれないかい?」

「あ、うん
 わかった」

ネルビーの示した机の上には、前に実験で使った折り紙が置いてあった。

ボクが折り紙の上にかざすと、ネルビーはメーターを見ながら、丸いつまみを少しずつ回転させて行った。
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