工場裏の宇宙ネコ
グレサトは建物の入り口に、真っ白い汽車をつけた。
その汽車はグレサトの拘りの如く、全て白系の色で塗られていた。
ただやみくもに白いだけではなく、ちゃんとメリハリがあるのはさすがだと思った。
『わぁ~まっ白いね』
「これって
ネルビーの乗ってた赤い汽車と同じの?」
「どこが?
こっちの方がずっとスリムじゃない
さ、乗って」
そう言われるとこれは少し小さいな、よく見ると椅子も1列しかないし。
赤い汽車は椅子が2列あって、大勢乗れる様になってたっけ。
グレサトはゴーグルをすると、勢い良く白い汽車を走らせた。
街の中を走るひときわ派手なこの白い汽車は、とにかく人目を惹いた。
研究員に汽車を乗らせるのは宣伝の為もあるんだろうけど、ボクはこう注目を浴びるのはちょっと恥ずかしいな。
グレサトは全く気にしてない様だけど。
「この汽車の名前だけど
エレガント号とエレガンス号とどっちがいいと思う?」
「えーと・・」
ボクはどっちでも似合わない気がしてちょっと困った。
ガント号、もしくはガンス号の方が彼女にはむしろ似合う様な。
「ガント号かガンス号の方が・・」
「え?なに?」
しまった、うっかり声に出ていた様だ。
「あ、そうだ
ホワイトチョコレート号なんて言うのもおいしそうだよね
ココロちゃんはチョコ好き?」
『あのね~
わたしチョコ食べられないの
目が回るから』
「え?そうなんだ
おいしいのに~
もったいないなぁ」
そう言うグレサトは、汽車の横についているダイヤルをグリグリと回転させて何かを調節していた。
「ネコ族やイヌ族は
チョコって体質的に食べれないらしいんだよ
ボクも知らなかったんだけどね」
『うん、食べれないの』
「へぇ~、そなんだ
知らなかったなぁ」
白い汽車はボクとココロがいつも乗っている赤いバスを追い抜きにかかった。
バスの後ろで薪をくべているいつものおじさんが、ボク達に気が付き手を振ってくれた。
ボクとココロは手を振り返した。
その汽車はグレサトの拘りの如く、全て白系の色で塗られていた。
ただやみくもに白いだけではなく、ちゃんとメリハリがあるのはさすがだと思った。
『わぁ~まっ白いね』
「これって
ネルビーの乗ってた赤い汽車と同じの?」
「どこが?
こっちの方がずっとスリムじゃない
さ、乗って」
そう言われるとこれは少し小さいな、よく見ると椅子も1列しかないし。
赤い汽車は椅子が2列あって、大勢乗れる様になってたっけ。
グレサトはゴーグルをすると、勢い良く白い汽車を走らせた。
街の中を走るひときわ派手なこの白い汽車は、とにかく人目を惹いた。
研究員に汽車を乗らせるのは宣伝の為もあるんだろうけど、ボクはこう注目を浴びるのはちょっと恥ずかしいな。
グレサトは全く気にしてない様だけど。
「この汽車の名前だけど
エレガント号とエレガンス号とどっちがいいと思う?」
「えーと・・」
ボクはどっちでも似合わない気がしてちょっと困った。
ガント号、もしくはガンス号の方が彼女にはむしろ似合う様な。
「ガント号かガンス号の方が・・」
「え?なに?」
しまった、うっかり声に出ていた様だ。
「あ、そうだ
ホワイトチョコレート号なんて言うのもおいしそうだよね
ココロちゃんはチョコ好き?」
『あのね~
わたしチョコ食べられないの
目が回るから』
「え?そうなんだ
おいしいのに~
もったいないなぁ」
そう言うグレサトは、汽車の横についているダイヤルをグリグリと回転させて何かを調節していた。
「ネコ族やイヌ族は
チョコって体質的に食べれないらしいんだよ
ボクも知らなかったんだけどね」
『うん、食べれないの』
「へぇ~、そなんだ
知らなかったなぁ」
白い汽車はボクとココロがいつも乗っている赤いバスを追い抜きにかかった。
バスの後ろで薪をくべているいつものおじさんが、ボク達に気が付き手を振ってくれた。
ボクとココロは手を振り返した。