工場裏の宇宙ネコ
5年間も一人で生きてきたココロに心配はないのだろうけど、
私はココロを心配したいのだろう。

隣を歩くココロを見ると、ココロはこちらを見ていた。

『ねぇ
 今日はどっか遠くに出かけるの?

 宇宙ネコも一緒に行くの
 きっと行かなきゃいけないの』

「え?
 よくわか・・」

私は「よくわかったね」と言いかけてやめた、
ココロにとってわかるのが当たり前だから、
驚く必要はないんだ。

それに、
ココロの心の曇りになる様な事にはしたくない。
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