工場裏の宇宙ネコ
「あ、うん、そうなんだ
 今日は少し離れた歯車市に行こうと思ってるんだけど、

 実はまだちゃんとした目的地があるわけじゃないんだよね」


『あのね、
 夢を見たの
 昔の夢かもしれないの

 それで・・
 宇宙ネコもお手伝いしたいの
 ダメなの?』

ココロはいつもの様に首をかしげて言った。

『ルンルン♪
 コロコロコロリン~
 ヒュ~ストン!
 はぁ~ぃもう1回!』

ココロが変な歌を歌って浮かれているのは、
結局一緒に行くのを了承したからなのだけど。

私も実際どうしようか迷ってたからいいとして、
今ココロは自主的に行動している、
きっと、それ程の夢だったのだろうな。
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