工場裏の宇宙ネコ
6.汽車の歌姫
汽車が動いて暫くは大変だったが、
少ししてココロが落ち着いた頃合いを見て、私は話しかけた。

「ココロ
 朝言ってた夢なんだけど」

『そう!
 宇宙ネコはまた<白い夢>を見たのだった』


「その<白い夢>がどんなか聞かせてくれるかな?」


ココロは夢の話を詳しく話してくれた。


 所々が白く抜けた風景の事

 夜空を見上げていた事

 周りには誰かがいた事

 音楽を奏でてくれて、そのメロディーで歌った事

 そして、切なく夢から覚める瞬間までを

私はココロの夢の中に出てきた人物が言った、
<この星>という言葉が気になった。

<この星>って言うのは、、?
今いるここの事ではなく別の星の事なのだろうか?

話からすると何か事件が起こった様だけど、
今のこの星でその様な事は起こってはいないだろうし。

念のため過去の歴史を調べないといけないか・・
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