工場裏の宇宙ネコ
私は駅の職員に聞いてみた。

「大学ですか?
 でしたら、あのバスに乗れば行けますよ」

「バス?」

駅員が指を指した先には赤い箱のような乗り物があった。

言われるまま私とココロは、バスという乗り物に乗った。

『黒い汽車はビックリしたけど
 この赤い汽車はかわいいね』

「ココロは赤い色が好きかい?」

『うん
 赤いの好きだけど
 わたしには似合わないの・・』

「そうかな?
 でも似合う赤もきっとあると思うよ」

『そう?
 似合うの探してみるの』
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