工場裏の宇宙ネコ
博士は少し困った顔で笑っていた、
その様子を見て私は助け船を出した。

「さっきあの工場とココロが関係あるって言ってましたけど
 もしかしてココロはそのもう1つの星から?」

「そう!
 ココロはまさにそこから来たんだ」

「ココロはこの星の存在じゃないんですか?」

「うんそう
 ココロは確かにこの星の存在ではないんだな~

 だがね

 その星の存在でもないんだよな~
 その理由はね、今もこうして存在しちゃってるでしょ?
 もしその星の存在なら存在出来ないはずだからね~

 その先はわしもわからないんじゃよ
 なにしろ今は手がかりがなんにもないんだからなぁ」

『ちょっとショックなの・・
 宇宙ネコがどこから来たのかの謎は深まるばかりなの』

ココロはちゃんと理解してる様だ、
その口調から幼いと勝手に判断してたのは誤りだったのかもしれないな。

ココロはこの世界の存在でもなく、もう1つの星の存在でもないとすれば、
一体どこからやって来たのだろうか?

その謎はもっと深い所にありそうに思えた。
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