工場裏の宇宙ネコ
「あれ?
 おかしくないですか?

 あの星の存在は消えてしまうんじゃ?
 なぜその存在が消えてしまったのにまだ残ってるんでしょう?」

「君はなかなか頭がいいな~
 そうだ蒸気機関などの熱交換に例えようかな

 あ、因みに蒸気機関はわしの作品なんだけどね
 わしが10歳位の時に火に鍋をかけてたらあふれてね
 それをそのままを再現してみたの
 第1号は鍋とヤカンで作ったなんてイカしてると思わない?」

私はこの博士の口調がたまにココロに似てるのが嫌だなと思った

「で、なぜ消えなかったかって話に戻るね

 元は火だったエネルギーは水を暖めて沸騰させるでしょ?
 つまり火から水にエネルギーがうつっちゃったって事だよね~

 別の物質がこの星の物質だった場合
 こっちの物質にエネルギーが移ってしまった場合では消えないらしいんだよ

 これは結果論なんだけどね
 わしもあの星が消えたと分かった時はちょっとあせっちゃった~」
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