工場裏の宇宙ネコ
そうだ、工場裏にいたのはココロの意志だったと博士は言っていた。

「何を考えてる・・一体ボクはどうしたいんだ」

ココロの記憶を取り戻したいんだろ、取り戻したくないのか・・?
いや、何を迷ってるんだろう、取り戻したいに決まってるじゃないか。

私はココロをもっと知りたい、ココロの小さい頃も知りたいし、
これからのココロだってずっと見ていたい。

そうだ、ココロの記憶を取り戻す事はココロの為なんだから。
私がどうこう言うなんてどうかしてる。

「ボクはココロを信じてる
 そうさココロだって・・」


──『今ももう幸せなの』


今日ココロはそう言ってくれた、
私はココロを信じられていない自分に悔しくて涙が出た。
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