工場裏の宇宙ネコ
ココロは静かに聴いていた。

弾き終わると

『いい曲なの
 でも・・
 聴いたことない音楽なの』

「うーん、やっぱ知らないかな?」

やっぱりただの夢だったのか、
しかし、何かココロの声の様子がおかしいと思い顔を見てみた。

『あ・・』

知らないと言ったのに、ココロはたくさんの涙を流している。

「ココロ?」

『知らないはずなのに
 はじめて聴いたはずなのに
 何故かすごく涙が出てくるの・・』
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