工場裏の宇宙ネコ
「この世界はとても平和だ
 その上にこの世界では当たり前だけど、
 人間以外の獣人種もちゃんと市民権を得ているでしょ」

「はい、でもそれは普通ですよね」

「あの星は平和だったとは思えなかったな
 生物は既に存在を確認出来ない状態だったけど
 建造物などはそのままだったからね
 それを見ての話なんだけど

 あの星は人間以外の生物は知能が発達しなかったらしく
 まるで道具の様な扱いを受けていたようだよ」

「道具・・何て事を・・」

私はあの路地の夢を思い出した。
あの世界でのココロは楽しそうに笑っていた。
それは、ココロに知能があったからなのだろうか。
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