工場裏の宇宙ネコ
「そうだ!」

私は唐突に大きな声を発っしてしまい、博士達を驚ろかせてしまった。

「ど、どうかしたのかな?」

「あの、これ!」

ずっと背負っていたコバルトを手にして見せた。

「ふむ?
 その楽器がどうかしたかね?」

「一風変わった六弦ですね」

ネルビー助手は普通の六弦との違いに気が付いた様だ

「そうなんです
 このコバルトは普通の六弦と少しばかり違うんですが」

私は夢で見た事を全て話した。

「なるほど、
 君はこの楽器がつまり、、
 この星のものではないんじゃないかって思ってるんだね?」

「それは分かりません
 ボクが勝手にイメージして作った夢なだけかもしれないです」

「でもねぇ
 あの星は既に存在がなくなっちゃってるからねぇ」

「あ・・そうか
 これがあの星のものとしたら今残ってる訳ないですよね・・」

やっぱこれは気のせいかな、

───でもココロのあの涙は?
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