Snow★kiss〜理不尽な世界に愛をこめて〜
「ねぇ、どこ行くん?」
『まだ内緒』
「えー気になるやん」
僕たちは本日二回目のバスに乗り、目的地に向かった。
辺りが暗くなる。
バスを降りて少しあるいた。
「まだ着かへんの?」
『もうちょい……ほら、着いた』
細い道を抜けると、そこは空いっぱいの星。
「わぁ…すごーい!!」
『僕の一番気に入ってる場所なんだ。どうしても雪奈に見せたくて』
「ユウ…」
スウッと冷たい息を吸い込む。
「出会ってまだ少ししか経ってないけど、僕は……
雪奈が好き。
雪奈の笑う顔をずっと隣で見ていたい。
僕と…付き合ってください!」