Snow★kiss〜理不尽な世界に愛をこめて〜
『雪奈…どうして僕の前から消えたの?』
「─っ!…それは…」
『僕はずっと雪奈が忘れられなかった!何で雪奈が僕の前から消えたのか……考えても考えても分からなかった!
ねぇ、雪奈。教えて?どうして僕から離れていったの?』
「っ…」
雪奈は泣きながら目をそらす。
『理由があるんだろ!何で何も言わずに消えたんだ!』
「…けないやろ…」
『えっ?』
「言えるわけないやろ!?
もうすぐ死ぬなんて!
もう二度と…ユウに触れることも、声を聞くこともできなくなるなんて、言えるわけないやん!」