天使のいいなり
河原をセンパイと歩いていたら、遥香先輩の声がした。


「夏目くーん。あたしもそっち行って遊びたーい。」


遥香先輩って、やっぱり夏目センパイのコト好きなんだよね。
いつも一緒にいる。
1番身近な女の子…。
センパイは、どう思ってるの?
遥香先輩が好き?

今も一緒に過ごすの?
気になるよ…。



「五十嵐、今日サンダルだろ?ここ、石結構多いから転ぶと危ないぞ。そっちで留守番してろよ。」

「心配性~。早くこっちに来てよね。」


センパイの優しい声。
好きな子には怪我して欲しくないから、そんなコト言ったの?


…でも、遥香先輩が来なくてほっとしている自分がいる。
嫌な子だなぁ、私…。


遥香先輩、ゴメンなさい。
今だけ、夏目センパイと一緒にいさせて下さい。




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