天使のいいなり
でも、そんな心配いらなかったみたい。


ちょっと(?)呆れちゃうんだけど、“紗英ちゃん”って言葉が出たとたん、アッキーの態度がコロっと変った。


「全然気にすんなよ。で、紗英ちゃん俺のことなんて?」

瑞己の肩をポンポンと叩きながら言う。
アッキーは紗英ちゃんの評価が気になる様子で、瑞己を急かす。



「えーっと、バカで単純で扱いやすいって……って、ちょっと待ってよ!」

ペラペラと瑞己が喋る横で、アッキーがふるふると震えている。


「このガキ~~~。ちょっと顔かせ!」

「言ったの俺じゃないし、続きがあるってば。」

「うるせー。」


そう言うと2人は席から離れ、お互いの胸ぐらをつかみ殴り合い!と思ったら、軽~くプロレスの技をかけたりして、じゃれあってる…??

ぷっ。
なんか、じゃれあう2人を見てると、いいコンビかも。
思わず吹き出しちゃった。





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