天使のいいなり
ぽっかり空いた2つの席。


「里緒、ここ狭いし肉取れないから詰めて。」


つぐみに言われて横に詰める。
ってことは、もしかして横にいるのは…

夏目センパイ!?


「にっく、にっく、おっ肉~♪」

気楽に肉を食べまくるつぐみ。
こっちは緊張して、食べれないっていうのに。


「原田ちゃん、いい食べっぷりだね。」

「はひ!!もひもひたへてまふ。(はい!!もりもり食べてます。)」


詰め込み過ぎだよ、つぐみ…。口の周りはタレがついてるし、スゴイ顔になってる。
センパイの前で、この顔は無理無理!!


夏目センパイは、つぐみを見てケタケタ笑ってる。
つぐみの顔、ツボに入ったみたい。





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