天使のいいなり
「里緒ちゃんも肉食べてる?」

「は、はい。食べてますっ。」


とは答えたものの、センパイが横にいるって思うとのんきに肉なんか食べてる場合じゃないよぉ。

だって動くたびに、センパイと私の腕が触れるんだもん。
体全部の神経が腕に集中しちゃってる。
腕が熱いよ…。





「里緒ちゃん、あーん。」

え?
思わず、センパイのほうを見る。
もちろん言われたとおり、口も開けて。


センパイが私の口になにかを入れてきた。

今のって…、センパイが使ってた箸?
間接キス…!?


そんなコトを思いながら、口の中に入った食べ物を噛んだ瞬間。





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