天使のいいなり
「ん――――――――!!」



突然私が出した奇声に、周りのみんなが驚く。
もちろん一番驚いたのは、隣にいた夏目センパイで。


「どうしたの?もしかして熱かった!?」


ぶんぶんっ。
激しく首を横に振る。


私の目には、うっすら涙。
どうしよう。出したい!!
でも隣にはセンパイがいる。センパイの前で、ゲーするのは絶対嫌!!




「夏目センパイ、里緒になに食べさせました?」

私の前に出ながら、つぐみがセンパイに聞く。


「えっと…、肉とピーマン。」

「あっちゃー。里緒、昔っからピーマン食べれないんですよ。」

「マジで!?」





< 114 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop