天使のいいなり
聞こえてる?
それともアッキーがうるさいから、聞こえないフリ?

やっぱり、いつものセンパイじゃないよ。



「家まで送れなくてゴメン。」

「そんなの気にしないで下さい。あの…、アッキー呼んでますよ?」



さっきから、ずっと夏目センパイを呼んでいる。
正直言って、うるさい。
アッキーってば、しつこすぎ。


「うん…、足さ…。」



ついに、アッキーの我慢の限界がきたみたい。
走って夏目センパイのトコロにやって来た。


「全部荷物降ろしたからな。早くレンタカー返しに行くぞ。」


早くしろオーラ全開。
運転席に乗って、スタンバってるし。


「気をつけて帰れよ。」

「はい。家まで電灯あって明るいし、頼りないけど瑞己もいるから大丈夫ですよ。」

「無理…しないで欲しいんだ。」


それだけ言うと、センパイは行ってしまった。




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