天使のいいなり
そう言いながら、瑞己が部屋から出て行った。



夢かぁ。
なんで、今頃あんな夢見たんだろ？


机の上に置いてあるカレンダーが目に入った。
カレンダーの今日の日付のトコロに、“珠ちゃんと大学で待ち合わせ”って書いてある。

カレンダーからコルクボードに視線を移す。
コルクボードには数枚の写真が貼ってあり、そのうちの１枚の写真を見つめながら思った。



夢は、このせいか…。






「なんで瑞己も来るの？」

「いいじゃん、ヒマだしさぁ。それに里緒の後輩も見てみたいし。里緒が先輩だったなんて、信じられない。」

「それって、失礼すぎない？」


大学へ向かう途中の、私と瑞己の会話。

私は珠ちゃんとの待ち合わせのために、大学へ向かっている。
１人で行くはずだったのに、なぜか瑞己も付いて来てる。




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