天使のいいなり
そこには、雲一つないキレイな青空が広がっていた。




「うわぁ、キレイ……。」

やっぱり私、頭ぶつけちゃって、天国に来ちゃったのかな?
もうすぐ、天使が現れちゃうのかな?



「おーい。いつまで、よっかかってるんだよ。」


青空から、男の子に切り替わる。


「天…使…?…じゃないよね?あれ……??」

「ほら、しっかり立てって。頭ぶつけてないんだから。」


男の子は、私の真後ろにいたらしく、階段から落ちそうになった私を支えてくれていた。


「えっと…、あの…。あぶないトコロを助けてくれて、ありがとう…ございました。」

「相変わらず、あぶなっかしいなぁ、母さんは。俺がいなかったら、大怪我するトコロだったんだぞ。」


あれ…?
今、なんて言ったの?




………母さん!!!???




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