天使のいいなり
―――――――………


高2のバレンタイン。


もうすぐ、悠斗先輩が卒業してしまう…。
悠斗先輩を見れた毎日が終わってしまう。

だから…。

結果はどうであれ、悠斗先輩に自分の気持ちを知ってもらいたいと思って、決心したんだ。




『告白する』って。




3年生は自由登校になっていて、あの日学校へ来るなんて確証は全く無かった。


メールして来てもらえばすむ話だけど、弱虫な私は、そんな勇気無かった。
それに、私のコト受け入れてもらえなかったらどうしようって気持ちが強くあった。


傷つくのが怖くて、いつも見ているだけの恋…。


バレンタイン当日。
悠斗先輩を見かけて、私の心臓はドキドキが増してった。


約束してないのに会えたってコトは、神様が味方してるんだよね。



今日、『告白しなさい』って言ってるんだよね。





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