天使のいいなり
つぐみの目の前に、ふわふわ卵のオムライスとアイスカフェラテが運ばれてきた。
私には、マンゴージュース。


1口飲んで、つぐみを見る。


「きゃー、美味しそー♪」


つぐみの満面の笑顔。
つられて、見てるこっちまで笑ってしまう。



「やっと笑った。」

つぐみの一言が胸に響く。心ん中に溜めてるコト、言ってみたらって言ってくれた。


私は、光莉ちゃんとのコトをぽつりぽつりとつぐみに話した。

いい子ちゃんぶってる。
自分では何の努力もしない。
いつも受け身でうじうじしてる。

うまく文章にまとめられない。
私の言いたいコト、つぐみに伝わったかな…?



言い終えても、つぐみは黙ったまま。

おかしいなって思い、もう1度つぐみを見るとぽかーんとしている。
口の周りには、デミグラスソースがついてるし。



「つぐみ…?」





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