天使のいいなり
声をかけると同時に、つぐみが笑い出した。


「あははははっ!なーんだ、悩んでるのってそっちのコト!?そっか、そっか。」


うんうんなんて言って、1人頷いている。

悩んでるって、そのコトに決まってるじゃん。
他に何があるのよ。


「あたしはさ、てっきり永瀬先輩のコトで悩んでるんだと思ってたのよ。」

「悠斗先輩?…何で?」

「何でって…。」


つぐみはアイスカフェラテを飲み、ふうーっと一息ついた。



「きっと里緒のコトだから、あのトキ永瀬先輩に告白してたら、私達両思いだったんだ。どうしよう、今からでも遅くないかな?告白し直したほうがいいかなぁ?って思ってんだとばっかり。」



今度は私がぽかーんとする番。

悠斗先輩と両思いって…。



「あ―――!!」

「まさか、忘れてた…とか?」




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